同僚隊員は少し進んだところで、観測隊が3日前に捕らえて引きずったアザラシの血痕を発見し、それをたどりアザラシの保管小屋に行けると考えたが、福島隊員の姿を見失った。
同僚はその周囲を探し、元の露岩に立っている福島さんを発見。しかし、呼び寄せようと叫んだ直後、姿が消えたという。これが彼の生前の最後の姿となり、現在、その位置には「福島ケルン」が建っている。
なお、4次隊は翌日から全力を挙げて捜索を始め、海氷上はもちろん、陸上も徹底的に行われた。しかし、翌年1月になっても発見できず、4次隊は失意のうちに帰国した。
結局、5年後の昭和43年(1968)2月9日、約5km離れた隣の西オングル島で遺体が発見された。
その後、遺体は西オングル島内で火葬、荼毘にふされた。 [Winters]
階級 視程 平均風速 継続時間
A級 100m未満 25m/s以上 6時間以上
B級 1km未満 15m/s以上 12時間以上
C級 1km未満 10m/s以上 6時間以上 [Administrator]