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つくば南極展で南極中継
 8月18日から9月30日の期間つくばエキスポセンターにて行われている南極展で、8月25日土曜日に昭和基地と衛星回線で結ぶ「南極中継」が開催されました。インテルサット衛星回線により南極・昭和基地とのリアルタイム中継です。
 日本(つくば)側会場では、37次・47次隊の成田修氏(気象測器検定センター)を中心に、昭和基地側では現在越冬中の岩坪昇平氏(気象庁)と中島英彰氏(環境研究所)が中心となって行われたもようです。
 以下、当日の会場の様子を、特別臨時勝手二特派員からレポートしていただきます。

 8/25につくば南極展で南極中継が行われました。
 15時から中継が始まり、会場には150人から200人近い人が集まっていました。昭和基地では食堂北側をスタジオにし、つくばから行っている観測隊員が今の南極の様子を紹介しました。カメラは食堂に2つ、天測点カメラ、ハンディカメラの4台を切り替えて使用していました。
 休日日課のため、にせペンギンが食堂でご飯を食べていたり、雪入れのところにもにせペンギンの姿が見られました。
 昭和基地の紹介(現在の気温など)がされた後、オーロラなどの動画映像が流れ、その後に南極からのクイズが3問出題されました。 
  • 一番長持ちする野菜はなに?
  • オーロラの色は?
  • 動物をつれてきてもいいのか?
一方、つくば側からの質問では、例えば南極でシャボン玉を膨らませるとどうなるか?というものがありました。。
 最初は、石鹸膜になっていて虹色をしているが、氷になると白っぽく変化する。中の空気が冷やされ、体積が小さくなるために、凍ったシャボン玉がつぶれたように形が変化する。
 シャボン玉がつぶれて割れていても、そのままの形を保ったまま地上に落ちてくる。など、会場で実際に作ってみたものと、南極で事前にビデオで撮ったものの比較をして違いなどがわかるように紹介。

他にも、
地球温暖化で南極の氷は融けているか?
南極にはどんな動物がいるか?
南極の気温は何度くらいですか?
南極に雷はありますか?
など、たくさんの質問があげられました。

最後に昭和基地からのメッセージにより中継は終了。

なお、当日はNHK水戸放送局 地上デジタル総合の取材がありました。
特別臨時特派員:Ree

 特派員Reeさん、ありがとうございました。
 この「つくば南極展」では、今後次のイベントを企画しています。

●9月2日(日)−南極講演会
内容講演会
時間13時〜14時
場所2階多目的ホール
講演 ■「オゾンホールの発見と日本隊の貢献−空を見る−」
 松原廣司 氏 (21次隊、29次隊、46次隊隊長。気象庁高層気象台)
■「南極から探る地球変動−海・陸を見る−」
 名和一成 氏 (35次隊。産業技術総合研究所)

●9月30日(日)−南極講演会
内容講演会
時間13時〜14時
場所2階多目的ホール
講演 ■「南極を測る−野外観測−」
 白井宏樹 氏 (48次隊。国土地理院)
■「氷床掘削とドームふじ基地」
 渡辺原太 氏 (47次隊。土浦ジステック株式会社)

(2007.8.28 Ree)