4月7日(土)、三省堂書店神田本店で行われた「サイエンスカフェ」にて45次越冬隊で国立極地研究所気水圏研究グループ准教授の東久美子さんが講演を行われました。この催しは従来の講演とは一風変わっていて、科学者と一般の人が対等の目線で会話を交わす形とのこと。雪氷学の専門家である東さんの提供された話題は「南極と北極の氷から見た地球環境変動」というテーマで、昨今誰もが深く興味を持っている内容とあって講師の東さんは始終質問攻めという状態だったようです。
東さんが与えられた講演時間は30分。しかし「南極の氷の一般的な話から始めたら、10分ぐらいのびてしまいました。それでも時間が足りなくて、肝心のコア解析の話は少ししかできませんでした。」と東さん。一般的な話からしなければ理解は得られないでしょうから、なかなか厳しい条件だったかと思います。
それでも聴講した某インターネットニュースの記者氏などはあっという間に話題に引き込まれていったとのことですから、内容もさることながら東さんの解説がとても分かりやすかったのでしょう。
講演の最中、極地研究所から聴講者には氷山氷が配られたようです。しかし、南極の氷はとてもきれいなものなのですが残念ながら飲み物に入れることはできなかったようです。
会場の定員は参加者のコミュニケーションが取りやすいようにと25名に設定。時間は講演を含めて70分でした。
(2007.4.14 婦長)