「宗谷」「ふじ」に続く三代目の南極観測船である「しらせ」は、1982年の就役から活躍し、今年(2008年)4月でその役目を終える事になります。
引退後の扱いについては現在どうするのかはまだ決まっておりませんが、スクラップになる可能性が高いのが現状です。
そこで稚内市では、この歴史的価値の高い「しらせ」を同市で保存し、南極観測の歴史を伝える計画「南極観測船"しらせ"誘致キャンペーン」があがっています。
その一環として、
1月26日(土)から27日(日)にかけて、誘致イベント「"しらせ"よ タロ・ジロの故郷稚内へ進路を取れ」が行われます。
会場は稚内市立図書館。午前10時から午後4時まで行われ、しらせの写真展、クラフト作り、科学館と水族館のバスツアー、46次越冬隊の近江隊員の講演などが企画されています。
今日までの我が国の南極観測事業を支えてきた「しらせ」。世界有数の大型で高性能なこの砕氷艦の就航により、昭和基地は飛躍的に進歩しました。そればかりではなく、氷海に閉じ込められた各国の艦船を救助したり、南極地域での他国の傷病者の救助、国内海域での人命救助など、その活躍自体も特筆すべき実績があります。