南極OB会北海道支部 第51次観測隊壮行会 報告


 南極OB会北海道支部主催の「第51次日本南極観測隊(JARE51)道内出身隊員壮行会」を以下の要領で開催しました.
 新造なった砕氷艦「しらせ」の人員収容能力が増強されたことにより,JARE51では越冬隊員28名,夏隊員34名に加えて多数の同行者が加わり,北海道から南極に向かう人員は,隊員4名(越冬隊1名,夏隊3名)と同行者2名(夏だけ)の6名を数えます.そのうち,越冬隊の先遣隊として立本明広氏が11月5日成田を出発され,セール・ロンダーネ地学隊の阿部幹雄氏と佐々木大輔氏は11月10日に成田を出発されるなど,一部の観測隊員の出発が早まっていたため調整のタイミングが遅れ,壮行会に参加いただいたのは11月24日に出発される夏隊員の柏木隆宏氏(環境保全:札幌出身)と同行者の西村大輔氏(気水圏:低温研)のお二人となりました.他に清水大輔氏(同行者)がいらっしゃいますが、都合が着かず欠席されました.
 なお,JARE51には道外に住む本道出身者として池田博氏(地圏:根室出身)と太田晴美氏(地圏:清里町出身)がいらっしゃいます.

日時 平成21年11月17日(火)18:30〜21:30
場所 北海道大学学術交流会館第2会議室ほか
出席者 12名(OB会員10名、51次隊員2名)

詳細日程
18:30〜19:30第51次隊員によるトークプログラム

 北海道大学学術交流会館第2会議室において,西村隊員次いで柏木隊員から南極での仕事の内容を伺いました.西村隊員は清水隊員と共にドームふじに保管されている深層コア300箱の輸送とドーム基地における浅層掘削を実施するとのことでした.柏木隊員からは昭和基地の環境保全についての話の他に,コンテナ導入による荷繰り作業の様子や砕氷艦「しらせ」,新しい極地研究所の様子が豊富な映像を駆使して紹介されました.
 砕氷艦しらせや極地研究所の映像は初めて見るOBがほとんどで,皆さん興味津々で,お話の途中にも沢山の質問やコメントが飛び交っていました.
19:45〜21:30壮行会

 会場を移動し,前晋爾支部長の乾杯の音頭で壮行会が行われました.近代的,効率的になった現観測隊と比較して「昔はどうであったか」など,いつものように昔話に花が咲き,51次の隊員にとっては,逆の意味で新鮮で興味津々のようでした.いつものように“おだ”をあげているうちに,あっという間に二時間が過ぎて,お開きとなりました.
文:幹事長・山田知充(編集:広報幹事・佐藤之紀)